キャラメルの簡単な作り方を試しました
最近、缶入りの練乳を缶のまま煮沸すると、キャラメルが簡単に作れるという内容の、以下のツイートを見かけました。非常に簡単そうなので、実際に作ってみました。
キャラメルは、一般的に固形タイプとクリームタイプの2種類が存在しますが、先に結論をいうと、今回作ったのはクリームタイプのキャラメルです。以下に作成時の詳細を書き記していきます。
実際の手順
練乳を煮詰める
基本的には、上の引用ツイートのとおりに進めました。ただ私は1点工程を変えていて、煮詰める時間を3.5h程度としました。使用した練乳缶の大きさや中身の微妙な成分によって必要な時間が変わるだろうと考えたことが理由です。また、お湯で煮るため温度は100℃くらいまでしか上がらないので、100℃のメイラード反応では砂糖が焦げることはなく、長時間煮詰めても問題ないと推測しました。
補足:砂糖が茶色になる反応について
カラメル反応:
砂糖を加熱してべっこう飴を作るときに起こっている反応。砂糖の分子の分解を伴う反応なので、100℃程度ではほとんど起こらない。イメージとしては食品の焦げに近い。
メイラード反応:
砂糖とアミノ酸が反応して砂糖が分解し、茶色い着色物質「メラノイジン」を生成する反応。アミノ酸は乳成分由来と思われる。100℃程度でも、マイルドに反応は進行すると推測される。
キャラメルを固める
アルミバットにクッキングシートを敷き、その上に3.5h煮詰めたキャラメルを、十分に冷ましてから開けてみました(冷まさないと、キャラメルが缶の中で熱膨張し、開封時に噴き出す恐れがあります!)。すると、きれいなキャラメル色になっていましたので、次回以降作る際も、3.5h煮詰める方法で進めたいと思います。
冷凍庫で固める
生キャラメルは液状でも固形でも美味しいですが、今回の方法で作ったキャラメルが固まるか否か気になってので、試してみました。上の画像のキャラメルを、バットごと冷凍庫に入れ、1週間冷やした後にカットしてみました。結果は、固まっていませんでした。
調べてみると、練乳の油分には、動物油脂と植物油脂の2種類があるようです。今回私が用いた練乳は、おそらく植物油脂が多いタイプのものであり、キャラメルが固まりにくかったのでは、と推測しています。
(油脂の種類と固まりやすさの関係は、こちらを参考にしてください)
動物油脂のほうのキャラメルが固まるかどうかは不明なので、今後時間のある時にチャレンジしてみたいと思います!
おわりに
以上、私が実際にキャラメルを作った際の体験談を紹介しました。キャラメルを煮詰める目安時間、固まりやすさは、練乳の種類によって変わってくると思います。
私の体験記は一例ですが、ぜひご参考になれば嬉しいです。
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